赤ちゃんの指しゃぶりをする姿は可愛いものですが、
やめさせた方がいいのかと心配になるママも多いようです。
昔は「愛情不足」「母乳不足」などが原因で、
指しゃぶりをすると言われていたため、
ママの親世代から言われて気にしてしまうこともあるでしょう。
けれども、最近では「赤ちゃんの指しゃぶりには理由がある」
と言われているそうです。
そんな赤ちゃんの指しゃぶりについて、解明していきましょう!
赤ちゃんが指しゃぶりはお腹が空いているから?
指しゃぶりをしていると「お腹が空いてる」と思いがちですが、
空腹以外でも指しゃぶりをする理由はたくさんあります。
特に、新生児~生後4カ月くらいの赤ちゃんは、
近くに手があったから吸い付いただけ。
それが手であることもわからず、近くにあるものを、
無意識にしゃぶっています。
5カ月を過ぎる頃になると、いろんな物に気づき、
口に持っていって確かめたりします。
また、ちょうど歯が生え始める時期なので、ムズムズした感じが嫌で、
指しゃぶりをすることもあります。
おもちゃをじーっと見ては口に入れたり、歯固めを渡すと、
ずっとしゃぶっていたりするのは、このような理由だったんですね。
新生児の頃は「吸啜反射」で指しゃぶりをしていたのが、
成長するにつれて「指」に対して「これはなんだろう?」、
「動いている!」と気がつき、興味を持ち始めます。
5カ月頃になると、物の形や大きさ、感触をしゃぶることによって確かめ、
目でも確認するようになります。
また、吸う以外の口の動きも知り、離乳食
の準備にもなっています。
指しゃぶりをすることで、口の筋肉を使っているんです。
最初は反射的な行動だった指しゃぶりが、だんだんと、
脳の発達に大切な役割を果たしている成長の過程だということが、
わかりますね。
つまり、赤ちゃんの指しゃぶりは自然なことなので、
無理にやめさせる必要はないんです。
お腹が空いてるわけでもないので、体重が増えていれば全く心配はいりません!
どんどん好奇心が旺盛になり、ハイハイやつかまり立ちをするようになると、
自然と指しゃぶりをしなくなっていきます。
両手を使う動作をするには、指しゃぶりが邪魔になってくるでしょう。
指しゃぶりはいつから?
赤ちゃんによっては新生児から見られる指しゃぶり。
実は、ママのお腹の中にいる時から、指しゃぶりをしている赤ちゃんは、
たくさんいます。
新生児の指しゃぶりは「吸啜反射」というもの
で、口に触れたものに無意識に吸い付く行動。
母乳やミルクを飲むために、必要な動作なんですね。
お腹の中で指しゃぶりをしている赤ちゃんは、おっぱいを飲む練習をしていると、
言われています。
指しゃぶりは生後2~4カ月くらいから始まる子が多く、
1~2歳過ぎまではよく見られる発達過程なので、心配はいりません。
3歳頃までには、ほとんどの子がしなくなります。
3歳を過ぎても指しゃぶりをしている場合は、歯並びが悪くなったり、
クセになってしまうことがあるので、注意が必要です。
他のもの(遊びやおもちゃ、会話、おやつなど)に興味をそらすように、心がけましょう。
指しゃぶりはいつまで?
3歳くらいまでの指しゃぶりは、特に心配する必要はありません。
指にたこができてしまう子もいますが、指しゃぶりをやめれば自然に治ります。
ママがあまり神経質にならないように気を付けましょうね。
たくさんスキンシップをとり、安心感を感じられるように心がけてください。
3歳を過ぎ、歯並びへの影響が気になりだしたら、
指しゃぶりをやめさせた方がいいでしょう。
けれども、子供は指しゃぶりをすることで安心感を得ているので、
怒るのは逆効果です。
自然と指に意識がいかないように、手を使う遊びに気をそらしてあげましょう。
スキンシップを増やして、安心感を与えることも大切ですよ!
歯並び以外でも、一日中ずっと指しゃぶりをしている場合や、
爪が変形してきた場合は注意が必要ですね。
指しゃぶりをやめさせるには、興味を他のことにそらすのが一番ですが、
どうしてもやめられない場合には、歯並びが悪くならないように開発された、
歯科医師が推奨しているおしゃぶりがあります。
普通のおしゃぶりでは、歯並びへの影響は変わりませんが、
こちらの商品は歯科矯正医との協力開発で、歯並びへの配慮がされています。
こういったものを利用しつつ、徐々に子供が「何かをしゃぶることで安心感を得る」状態
から卒業できるように、寄り添ってあげましょうね。
まとめ
新生児の指しゃぶりは生理現象で、全く問題
のないことがわかりましたね。
母乳不足でも愛情不足でもないので、ママは
何も心配はいりません。
「赤ちゃんの成長過程なんだ」「しゃぶって
どんな物かを確認しているんだ」と見守って
あげてください。
年齢が上がって、歯並びなどへの影響が気に
なり出した時がやめ時です。
どうしてもやめられない時は、小児科や歯科
のお医者さんに相談しながら、その子のペース
に合わせてやめられるように誘導してあげま
しょう。