五山の送り火の意味 舟形は?送り火を観ながら子供と語ろう!

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京都の四大行事というと葵祭、祇園祭、時代祭、
そして五山送り火です。
五山送り火は京都のお盆の精霊を送る伝統行事です。
夜の山に「大」の字が灯されている光景を、
テレビやネット上で一度は見たことがあると思います。
でもなんとなく知っていても、
詳しくは知らないという方が多いのではないでしょうか?

まず初めに、それぞれの山と文字を知る前に、
五山送り火の基本的な知識を知っておくと良いですよ。
子供に聞かれても自信満々で答えて下さいね。

そもそも五山送り火は五つの山に五つの文字・形が書かれています。
一つだけ例外もあるのですがそれでも五つです。
五つの山にはそれぞれ名前があり、それぞれが持つ文字・形があります。
詳しい内容は後ほど説明します。

また、この五山送り火の点火は同時にではなく順番に行われます。
昔は点火時間があまり厳密なものではなかったのですが、
観光客の事を考慮し時間が厳密に決められるようになりました。
それでは、五山送り火の五山に注目して詳しく紹介していきたいと思います。

五山の送り火の意味は?大文字について

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多くの人が知っているだろう「大」の字です。
五山の送り火の中で一番はじめに点火されます。
左大文字と区別する場合には右大文字と呼ばれることもあります。
左大文字と比較すると文字が細長いため優美な印象を受けます。
これは東山にある如意ヶ嶽で行われます。
ふもとには世界遺産に登録されている銀閣寺があります。
由来は護摩木に名前と病名を書いて焚くと、
病が治るという信仰が元になっています。
また、炭を粉末にして飲むと持病が治るというものもあります。

五山の送り火の意味は?妙法について


妙法は2つの山で行われます。(写真は妙の山です。)
一つ目の「妙」は松ケ崎の西山で行われ、
2つ目の「法」は松ケ崎の東山で行われます。
これは2山で1山の扱いです。
同様に文字も2文字で1文字の扱いとなっています。
妙の字の西山では読経が行われます。
送り火が終了すると「題目踊り」と「さし踊り」が、
涌泉寺で行われます。
ちなみに題目踊りとさし踊りは、
京都市の登録無形民俗文化財なんですよ。

五山の送り火の意味は?舟形について

舟形は西賀茂の船山で行われます。
舟形は別名「精霊船」とも呼ばれます。
これは西方寺にある鐘の音を合図として点火されます。
送り火が終了すると西方寺では六斎念仏がおこなれます。
これは重要無形民俗文化財です。

なぜ舟形なのかというとそれは故事にちなんだものだからです。
九世紀頃に唐からの帰りの航海で暴風雨にあった、
慈覚大師円仁という人がいました。
その人が暴風雨に遭う中で「南無阿弥陀仏」と唱えると、
無事に到着できたそうです。
当時の航海は命懸けのものだったこともあり、
これは故事として現代にも残り続けました。
ちなみに、慈覚大師円仁は西方寺の開祖です。
なので、舟型での送り火が終了すると、
西方寺で六斎念仏が唱えられるのです。

五山の送り火の意味は?左大文字について


左大文字は京都市西部にある大北山で行われます。
東山の大文字(右大文字)と比較すると、
こちらの方が文字が太いため力強く見えます。
左大文字は他の送り火に比べると、
始まりがあまり良くわかっていません。
しかし、かつては「大」ではなく「天」で
行われていた時期があったことがわかっています。

五山の送り火の意味は?鳥居形について

鳥居形は北嵯峨の水尾山で行われます。
最後の送り火です。
五山の中では最も西側に位置しています。
また、他の山と比較すると高度も低いため、
市内から見ることが難しいです。
しかし、鳥居形は五山の中で最も美しいと言われています。

まとめ
五山送り火の五山にはそれぞれ異なった特徴や意味がある。
ただ山を見て楽しむだけでなく、その後のイベントもある。
こちらは山によって行うことが違うのでそれぞれ何をするのか要チェック。
五山送り火の背景を知っておくことでより楽しむことができる。

五山送り火歴史は?いつごろから始まった?

京都の行事の中で有名な行事というと五山送りが挙がります。
有名であることから、その歴史については詳しくわかっていそうですが、
実はよくわかっていない部分が多いです。

例えば五山送り火の起源については平安時代が起源だという説や、
江戸時代が起源だという説があります。
それ以外にも室町時代が起源だという説もあります。
これは公式な歴史書がなく、五山送り火記述があまりないことが原因となっています。
江戸以降は京都の習俗に関する本がほとんどありませんでした。
もちろん京都に関する歴史書はいくつかありました。
しかし、その内容が正しいかどうかは議論が必要です。
また、議論をして結論を出すだけの材料が足りないということもあります。
そして、なぜ「大」という文字を使っているのかということも謎です。
これに関しては少しマニアックな話になるので省略しますが、
いくつもの説があることは覚えておいてください。

このように五山送り火の歴史については
実はよくわかっていない部分があります。
ですが、全くわかっていないというわけではありません。
もちろん分かっている部分もあります。
説が別れている部分については有力な説を紹介したいと思います。

五山送り火はなぜするの?由来は?

五山送り火はその名の通り、死者を送り出すために行います。
私は仏教についてあまり詳しくないので、表現が正しいか分かりませんが、
お盆になると死者は現世に帰ってきます。

これは今だと迎え火という形で残っています。
そして、8月15日もしくは16日になると死者はあの世へ帰っていきます。
これがいわゆる送り火です。
火が死者への道標になっているのです。

五山送り火の由来は色々な説があります。
主な説として「空海」「足利義満」「能書家 近衛信尹」の説があります。
「空海」の説は起源が平安時代だとする説です。
これは記録としてはっきり残っていないため有力ではありません。
「足利義満」の説は自身の子供である、足利義尚を亡くした際に行ったという説で、
室町時代が起源だとする説です。
こちらは「空海」の説と比べると信憑性がありますが、
やはり十分ではありません。
そして、有力な説は「能書家 近衛信尹」です。
分かることとしては近衛信尹の書物が根拠となっていることと、
江戸時代ごろが起源だという説だと言うことです。
何だかマニアックな話になってきますが、とにかく諸説あるということですね。

五山送り火の「護摩木」の受付と料金は?どこで買える?

そもそも護摩木(ごまぎ)とは何でしょうか。
護摩木の使い方はまず護摩木に自分の名前と病名を書きます。
そしてそれを送り火と共に焼きます。
これにより自分の病気が治ると言われています。
また、その後にその炭を粉末にして飲むと持病が治るとされています。
これら以外にも炭に色々と細工をして吊るしておくと、
魔除けや厄除けといったお守りにもなるそうです。

実際に私達が護摩木に何か書くときには、
主に先祖の霊や家族などの無地息災を書きます。
現在護摩木は一本300円で販売されています。
購入場所は銀閣寺門前で15日には12時から19時、
16日には6時から14時に販売されています。

自分が購入した護摩木が燃えていると思うと、
より一層送り火楽しめますよね。
子供も自分たちの願いが天に昇っていく体験ができるので、
子供なりに神妙な面持ちで送り火を見ていますよ。
手軽に購入できるので是非体験してみて下さいね。

五山送り火の日程とスケジュールは?

五山送り火は8月16日に行われます。
開催時刻は午後8時で点火時間はおよそ30分ほどです。
五山送り火全体でみても1時間もありません。
知名度の割に開催時間はかなり少ないです。

五山送り火は大文字→妙法→舟型→左大文字→鳥居形の順番で点火されます。
それぞれの開始時刻と終了時刻は毎年次のようになっています。
大文字: 20:00~20:30
妙法: 20:05~20:35
舟型: 20:10~20:40
左大文字: 20:15~20:45
鳥居形: 20:20~20:50

つまり午後8時に大文字が始まり、それから5分毎に次が点火されていきます。

ちなみに護摩木を購入できる時間は、
大文字が15日の12時~19時と16日の6時から14時まで。
舟型が3日から15日の8時~16時(6日は受付なし)と16日の8時~20時まで。
左大文字は5日の9時~14時30分と15日の9時~15時、16日の7時~14時。
鳥居形は13日~15日の10時~16時と16日の9時~15時までです。

護摩木は場所によって購入できる日付や時間帯が異なるので、
注意が必要です。
当日にも護摩木を購入することはできますが、
数に限りがあるのでなるべく早いうちに購入することをオススメします。
ちなみに、妙法では護摩木の販売は行っていません。

五山送り火の場所は?

五山送り火の名の通り5つの山。
と言いたいところですが厳密には6つあります。
大文字山、妙法山(西山・東山)、船山、
左大文字山、曼荼羅山の5つ(6つ)です。
妙法山は西山と東山の2つで1つの山としてみなされています。
また、山の名前には別名があったりします。
例えば、大文字山では如意ヶ嶽とも呼ばれています。
どの呼び方が一般的なのか分からないので、
最も分かりやすいものを選びました。
以下に各山の所在地を示しておきます。

大文字山: 京都市左京区浄土寺七廻り町
妙法山: 京都市左京区松ヶ崎西山・東山
船山: 京都市北区西賀茂船山
左大文字山: 京都市北区大北山鏡石町
曼荼羅山: 京都市右京区嵯峨鳥居本一華表町
また、詳しいマップは著作権の都合上乗せることができませんが、
京都観光Navi様のサイトにマップが掲載されています。

5つの山の場所が全て異なっており、時刻も5分ごとの点火だということは、
全てを見るのはかなり大変です。
もちろん場所をしっかりと選べばすべて見ることもできます。
その場合はよく場所を確認しておきましょう。
有名な場所として京都駅ビル空中経路や京都タワーなどがあります。

五山送り火は雨天では中止にならないのか?

結論から書くと基本的に雨天中止になることはありません。
過去に1度だけ豪雨で雨天延期なりましたが、
それ以降は雨天であっても決行されています。
雨天中止にならない最も大きな理由としては、
五山送り火が死者を送るための、
宗教的な意味合いを持った行事であるからです。

一般的に迎え火と送り火は同じ日付に行われます。
特殊は事情がない限りその日に行わなければならないからです。
しかも、五山送り火というのは大規模な送り火であり、
死者を送り出すという仏教における大切な儀式ですので、
よほどのことがない限り中止にはできません。
雨天ですので点灯したとしても晴れの日と比較すると、
やはり点灯時間は少なくなってしまいますが、
死者を送り出す火を灯すということが大切なのです。

京都では数年前に大雨で「これは無理だろう」と思う日が
あったのですが、その日でも定刻には点火されました。
その長年継がれてきた技や思いに、
とても感動した覚えがあります。

ちなみにですが雨天での送り火を鑑賞するのは、
観光的な面で言うとあまりオススメではありません。
点灯時間が短いということもありますが、
やはり雨の日は視界が悪いです。
五山送り火を見るときには、
その日の天気をよく確認しておきましょう。

五山送り火が観られる場所は?

まず初めに場所を考える上で非常に大切なことがあります。
五山送り火は送り火の灯っている時間が1時間もありません。
いくつかだけ見ることができればよいならば、
少し調べる程度で良いのですが、全ての送り火をみたいという場合には、
非常に慎重に場所を決める必要があります。
すべて見ることができる場所は、
とても人気のスポットなので、
必ず取れるというわけではありませんが、
狙ってみる価値は十分にあると思います。
それでは、送り火がよく見えるスポットと、
全て見ることができるスポットを紹介していきます。

五山送り火を観る穴場スポットは?

まず初めにこの穴場スポットの紹介では、
全ての送り火をみることはできません。
基本的には一つの送り火に的を絞っていきます。
人が混み合っていなかったり、近くで見ることができたり、
いくつも見ることができたりということを基準に選出しました。

イオンモール京都五条 最上階駐車場

五山送り火の日には無料開放されています。
普段は駐車場として利用されていますが、
この日だけは駐車場ではなく鑑賞会場となります。
大文字、左大文字、舟型をみることができるようです。
その他についてはよく分かりませんでした。
(一部見える?といった情報もありましたが確認が取れませんでした。)

船岡山公園

こちらはかなり混み合いますが、大文字、妙法、舟型、
左大文字の4つを見ることができるスポットです。
この場所で見るときの注意点は開始直前に行かないことです。
船岡山公園は五山送り火を見る場所としては、
かなり人気のある場所なので場所取りが必須です。
ネット上の情報を見る限り満足に見るためには、
数時間前に場所取りをしておく必要があるそうですよ。

ひとまずこの2つを紹介しておきます。
これ以外にも良いスポットはあるのですが、
今回は特に注目しておきたいスポットを紹介しました。

五山送り火が全部見られる場所はある?

送り火全てを見ることができるスポットは、
基本的に決まっています。
それは高層ビルといったホテルや施設から眺めることです。
なので、基本的にそのようなスポットは高額で人気も高いです。
もちろん全て見られるということは大きなメリットなのですが、
やはりデメリットもあります。
高層ビルから全てを眺めるということの性質上、
どうしても距離が遠くなってしまいます。
そうすると五山送り火が全て小さく見えてしまいます。
双眼鏡などを使えば見えるでしょうが、
その場の臨場感はあまり味うことができないでしょう。
個人的には一度近くで五山送り火を体験してから、
次は全体を眺めてみるということをオススメします。
2年もかかってしまうプランですが、
このようなタイプの行事は臨場感が味わうことが大切だと思います。

そうとは言うものの全てみたいという考えも分かります。
調べてみると五山送り火の見えるホテルはいくつもあります。
今回はその中でも特に有名なスポットを紹介します。

京都タワー

観光客向けのプランで見ることができます。
ただ京都タワーに居座るだけではみることはできないので要注意です。

京都駅

事前抽選があります。
駅の空中経路で見ることができます。

この2つが有名でしょうか。
また、この他にも4つは見える場所というのはチラホラあります。
こちらの方が比較的場所が取りやすいかもしれませんね。

五山送り火の混雑状況は?

五山送り火では4つ5つの送り火が見えたり、
近くで見えたり刷ると行った条件によって混み合い具合が異なります。
なので、いい場所に行けば混み合いますし、
そこまで良くない場所や、あまり知られていない場所であれば
混み合っていません。
あまり知られていないポイントは、
基本的にはネット上にはあまり乗っていません。
時間が経ってしまうとその場所も有名になってしまうからです。

特に混雑する場所は京阪出町柳駅、京阪出町柳駅、
北野白梅町交差点の周辺などです。
他にも混雑する場所がありますが、
この場所が代表的な混雑するポイントです。
五山送り火に来る人は約10万程度となります。
行きがけもそうですが帰りがけには見に来た人が一斉に帰り始めます。
10万人近くが一斉に移動を始めるため、毎年相当な混雑です。
はぐれないように注意しましょう。
駅周辺では帰りのために来る人と、元から駅で見ていた人が集まるので、
注意が必要です。

今回はある程度人気のある場所で、
どのようにすれば混み合いを回避できるのかということを
紹介していきたいと思います。

五山送り火の混雑を回避方法はある?

最も基本的な回避方法としては早めに場所を取ることです。
当たり前の方法ではありますがその分効果は高いです。
場所によっては数時間前に場所取りを初めていないと、
いい居場所は取れないという場合もあります。
公園や無料で入れる場所となると特にその傾向は強くなります。

次に良い方法はホテルや有料の観覧場の予約をすることです。
ホテルによっては全ての送り火をみることができる場所があります。
なので、五山送り火の時間帯などに予約をしておくと見ることができます
また、京都タワーや京都駅では予約を行うことで、
五山送り火を見ることができるスポットがあります。
ホテルや観覧場の他にもレストランなどでも、
プランを用意している場所があるのでよく調べてみると良いと思います。
見え方や料金、サービスなどが場所によってかなり異なります。
自分にあったものを探して見るとより五山送り火を楽しむことができます。

さらに、いわゆる穴場スポットに行くという方法もあります。
例えば、イオンモール京都五条の最上階駐車場があります。
ここは五山送り火の日には無料開放されます。
普段は駐車場として利用されているのですが、
この日だけは駐車場ではなく鑑賞会場となります。
観光客の間ではそこまで行く人は多くないので、
比較的混雑が少なく見やすい場所です。

五山送り火で交通規制はある?

送り火が行われる場所の近くでは、
交通規制を行っていることが多いです。
交通規制が行われるのは北区、左京区、右京区の3つの区です。
五山送り火自体かなり広範囲で行われる行事なので、
一つ一つ詳細に紹介するのは難しいです。
自分が見ようと思っている場所の周辺について調べてみると良いと思います。
詳しい交通規制については京都府警のサイトに掲示されています。
交通規制に加えて一方通行だけになったりもします。
また、加茂街道や渡月橋周辺は歩行者専用になります。
車で五山送り火に行こうと思っている人は、
よく情報を集めることを推奨します。

まとめ
五山の送り火は、お盆に帰ってこられていた先祖たちを、
あの世にお送りするための大切な行事です。
長年に渡って受け継がれてきた伝統を感じながら、子供達にも
引き継いでいってもらえるようにお話して下さいね。

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